【パチンコ】2021年までにECO遊技機(封入式パチンコ)へ移行

2019年12月22日|パチンコ・パチスロ

パチンコ店はパチンコの釘が一切調整出来なくなり、パチンコ筐体の上皿・下皿は排除。遊戯者はパチンコ玉に触れる事が出来ず、パチンコ玉は全てパチンコ台内部で循環する新しい封入式パチンコ「ECO遊技機」への切り替えが2021年までに強制施行されるようです。

日本遊技産業経営者同友会(同友会)は20日、東京都台東区のオーラムにおいて、2月定例理事会を開催。また日工組と日電協の代表者らによる管理遊技機の説明会も行われた。
説明会では、主にシステムの概要について説明。収集する遊技データは21項目から8項目へと削減され、枠本体価格は10万円ほどで検討が進められているという。導入時期に関しては、本年の6月から申請を開始し、遅くても旧基準機の入れ替え時期でもある2021年初頭には市場へ導入させたい意向。同時に、メダルレス遊技機も共通ユニットで今年度から申請をスタートさせる。

出典:http://e-jan.janbari.com/137497

ECO遊技機(封入式パチンコ)とは

これまでのCR機と違い、遊戯者が玉に触らず遊戯することができるパチンコ。
大当たりなどによる出玉は現在のパーソナルシステム(自動計数機)のように数値化される。

液晶パネルが設置されており、TVも視聴可能。他にも台のデータや店舗の宣伝、ドリンク等の注文も可能。

何がどう変わる?

現行CR機と具体的に何が変わるのか。こちらに関しては現役パチンコ店店長の方が詳細に書いてくださっているので引用させて頂きます。

①ECO遊技機本体
・現状ではメーカーごとに異なる部品を、ほぼ共通化する。
・ECO遊技機内では、磁石につかない素材の遊技球が必要最小数だけ循環する
・内部的に、セーフ/アウト個数が1個単位で計数され記録される
・現行機のような上皿/下皿は、無くなる(遊技者が直接遊技球に触る機会は無くなる)
・発射用のハンドルは、遊技者が角度調整できる造りになる
・発射は、現行機のように盤面下部の発射台から弾かれてレールに沿って打ち上げられる仕組みではなく、ECO遊技機左上に設置される発射装置から盤面に送り出される仕組みに変更される
・アウト玉は、螺旋構造の回転軸に乗ってリフトされ、ECO遊技機左上の発射装置のところに適当数貯留される(リフト~搬送の過程に、玉の清掃機能が付く可能性もある)

部品の共通化の目的は、機械代を安価なものにするためであり、発射の仕組みを変更するのは、打ち上げ式で起こる「玉突き現象」や「跳ね返り玉の、発射装置への戻り」を無くするためとの事でした。

発射にあたって戻り玉が発生する事は、正確にアウト/セーフを計数する事の障害になったり、異常時にいちいちホール側が遊技機を開けて対応しなければならないので、その防止対策という意味があるものと推察します。

②ECOユニット
・現行のCRユニットは使用できない
・ECO遊技機の遊技データは、暗号化してECOユニットと通信する

③カード会社情報管理センター&管理コンピュータ
・ECOユニットが保持しているECO遊技機の遊技データは、このインフラによって吸い上げられ集積される
・カード会社情報管理センターについては、現状のICカード管理の仕組みと大差無い

④鍵管理センター
・ECOユニットの不正行為が無いように、セキュリティ管理する部門
・ECOユニットに出入りする暗号化されたデータが正規のものか認証する
・データ認証に必要なコード(認証キー)は、不正行為防止のため原則として毎日変更される
・この部門は、プリペイドシステム協会(ICカード/コイン会社の加盟団体)が管理する

⑤ECO遊技機管理センター
・この部門では、ECO遊技機を生涯を通じて管理する
・現状では各メーカーが個々に管理している出荷/設置/中古移動/廃棄という情報を、一元管理する部門になる
・主基板などの主要部品が交換された場合は、その情報がこの部門に送信される
ホールから撤去されて一定期間にわたり再設置されないECO遊技機は、管理上警告表示する事も検討
・ECOユニットおよび管理コンピュータと連動させる事で、ホール内でのお金の出入りやアウト/セーフ/回転率/ベース/特賞回数といった情報を全て管理する事が可能になり、それを警察庁が必要に応じて閲覧できるようにする事も想定している
・この部門は、日工組が管理する

出典:http://jyavit.minibird.jp/eco2

基本的な遊び方などは変わらなさそうです。

しかし、ホール内からパチンコ玉が消えるとなるとかなり寂しくなりますね・・・。

大量の玉を出して「ドヤ顔」なんてことももう出来なくなってしまいます。

パチンコも「設定」の時代に

ECO遊技機(封入式パチンコ)は釘調整が不可能な完全設定付きパチンコ。

今まで設定と言えばパチスロ。パチンコは釘でしたが、このECO遊技機(封入式パチンコ)が導入されれば

パチンコもパチスロも「設定」

の時代がやってきます。

2019年現在、ポツポツと登場していた「設定付きパチンコ」はこのECO遊技機の為のテスト的な立ち位置だったのかも知れません。

ホールとしては導入あたり莫大なコストがかかるため痛い出費ではあるものの、堂々とパチンコの出玉性能の調整を行えると思えば案外悪くないのかもしれません。

ただ、資金力のないパチンコ店の多くは潰れてしまうのではという懸念の声もあります。

今後の動向に注目です。

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